施餓鬼法要

本日は眞福寺本堂にて施餓鬼法要が執り行われます。

施餓鬼法要とは、読んで文字のごとく餓鬼道に墜ちて苦しむ餓鬼に食を施す法要です。

お釈迦様の弟子の一人である木蓮尊者は神通第一と呼ばれ、遙か遠くのものを見ることが出来る力をお持ちでした。ある日、木蓮尊者は亡くなった優しい母が天の世界に生まれかわり、さぞ幸せな日々を過ごしているだろうと神通力を使って探します。しかし、どこを探しても見つかりません。次にその下の世界にいるのかと思い探しますがそれでも見つかりません。そうこう探していると餓鬼道で苦しんでいる母を見つけたのです。木蓮尊者の母は木蓮尊者を可愛がるあまりに周りの人々に優しくすることを忘れ施しをしなかったので餓鬼道に墜ちてしまったのです。

そこで木蓮尊者がお釈迦様に母を助ける方法を尋ねると、夏の修行期間の最後の日に大勢の僧侶と共に餓鬼へ施しをするように言われます。木蓮尊者がお釈迦様に言われたとおりにすると、たちまち木蓮尊者の母は餓鬼道から救われたそうです。

皆様のご先祖への供養と共に、餓鬼道で苦しむ餓鬼たちへの供養を懇ろにお勤め申しあげます。